インド・ガンジス川で豪快に沐浴した日本人女性のレポートがツイッター上で大きな注目を集めている。
「顔ゴシゴシしてはいけない水だった。鼻からガンジス川の水吸っちゃって、1時間後には鼻が痛くなって、だんだんのどの奥の方に痛みが移動してきてる。今のどの奥にガンジスがある。」
とその模様をおさめた動画を投稿したのは”過酷旅系YouTuber”のめぐみこさん(@travelerM61)。
ガンジス川の流域には上水道、下水道が未整備の地域が多く、また工場排水の影響もあり水質汚染が深刻と言われる。特に沐浴場のあるヴァーラーナシー付近の大腸菌レベルは一時、インド政府の定める基準の100倍に上ったという報告もあった。
めぐみこさんの沐浴動画に対し、ツイッターユーザー達からは
「奥の女の人が『こいつマジかよ』って顔でガン見してるの草」
「私の知合いは浸かっただけで下痢になりました。肛門の中にガンジスがあると言っていました。」
「生活排水、工場排水、訪れた人の排泄物、川岸の腐乱死体その他、様々な汚染物質がシェイクされた『体に超絶悪い水』って、ネットのあちこちに書いてあるんですけど…」
「淡水は気軽に入るべきではないです。・山梨県でも昔、川の中の寄生虫が足から皮膚を破って体中を食い破り死に至らしめる種類のものがあり、県を挙げて全滅させた歴史があります・件数は圧倒的に少ないですが鼻腔を破って脳神経に直接攻撃するアメーバが存在します。」
など数々の驚きの声、心配の声が寄せられている。
めぐみこさんにお話を聞いた。
中将タカノリ(以下「中将」):今回、ガンジス川で沐浴されようと思った経緯をお聞かせください。
めぐみこ:インドでは、ガンジス川の水は遺体、糞尿、下水など含め全てのものを浄化するため、この世の苦しみから解脱出来ると考えられています。人の罪も浄化します。なので私もこの風習を尊敬して、沐浴することで今まで生きてる間で培った罪を浄化しました。
中将:関連投稿によると17歳の時にも沐浴されたとのことですが、当時と今でガンジス川や周辺に変化は感じられたでしょうか?
めぐみこ:2017年の12月30日から1月3日までバラナシに滞在してたのですが、5年前と比べると空気が凄く綺麗になっていました。以前、周りを見渡すとよく白モヤがあって、寝る前は喘息が出て寝れなくなるほどだったのですが、コロナ期間中に大気汚染がマシになったようでそれがなくなっていました。川の濁りも薄くなった気がします。
中将:現地の方はガンジス川の水で顔を洗うことに抵抗ないのでしょうか?
めぐみこ:現地の方は全く抵抗無さそうですね。私たち日本人には理解し難いですが、神聖な川なのでノープロブレムといったところでしょうか。
中将:その後、体調はいかがでしょうか。
めぐみこ:ガンジス川に入った瞬間悪寒に包まれて、鼻が痛かったです。当日の夜には熱っぽさと、喉の痛み、鼻水が止まらないなどの症状は出たのですが、2日後には症状は全部消えていました。のどの奥にも、もうガンジスはいません。
中将:これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
めぐみこ:心配の声がとても多かったです。あと何故かガンジス川や病原菌に詳しい方からのアドバイスが鳴り止まなく、自分はとんでもない川に入ってしまったのだと反省しています。勉強になりました。