CocomiとKokiが木村拓哉の50歳の誕生日を祝って、風変わりな写真を投稿! 家族全員で1000万人以上のフォロワーを持つアジア人俳優は、最近どうしてる?

フルート奏者のCocomiとモデルで女優のKoki,が13日未明に揃ってインスタグラムを更新。父・木村拓哉の50歳の誕生日を祝福した

木村の誕生日でもある13日に日付が変わると、まずはKoki,がインスタグラムを更新。「Happy Birthday to the best dad in the World」というコメントとともに、木村との複数の2ショットを投稿。乳児期のKoki,にキスをする木村の姿や、Cocomiが撮影した現在のKoki,と木村の2ショットなどが披露されている。投稿の中でKoki,は「いつも本当にありがとう!トトの娘に生まれてこれて本当に幸せです」とつづっている

その後、Cocomiもインスタグラムを更新。ソファでお互いにもたれかかりながらカメラを見つめるプライベート感満載の2ショットや、洋服姿の木村と着物姿のCocomiの2ショット、さらにCocomiの頬に木村が手を置くユーモラスな2ショットも公開。投稿の中でCocomiは「ベストフレンド父上のお誕生日でございます。50歳!このままいっちゃってくださいな」とコメントしている。

ずっとインフルエンサーだった

11月13日で、木村拓哉が50歳を迎える。6日におこなわれた『ぎふ信長まつり』には1万5000人分の立ち見の観覧席に、市の人口の2倍を超える96万6555人が応募するなど、“キムタク人気健在”であることを証明した。ブレイクから四半世紀以上。その人気はどう変遷してきたのか?その人気を支えるものは何なのか? 『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著者・霜田明寛氏が分析する。

90年代・20代の木村拓哉がスターだったことは誰もが認めるところだろう。Supremeの服、リーバイスのジーンズ、クロムハーツのシルバーリングetc……彼が身につけるものは同性も多く買い求め、今でいうインフルエンサー……といった言葉にまとめてしまっては陳腐すぎるほどに、流行を作り出す活躍ぶりだった。

では、2022年・50歳になる木村拓哉はどうなのだろうか?

最近の木村拓哉関連のニュースで最も話題になったのは『ぎふ信長まつり』である。木村が信長役を演じる映画『THE LEGEND&BUTTERFLY』のプロモーションではあるが、馬にまたがる木村を生で見ることができ、写真を撮ることも可能。このイベントに96万6555人の応募があった。倍率は64.4倍だ。本番では、落選した人々も駆けつけたという。

『ホーキンス AIR』の広告のポスターが

この数字や、当日の「タクヤー!」と声援の飛ぶ光景に「木村拓哉見られるならそれくらい応募は来るよね」と当たり前に感じる人もいれば「まだそんなに人気あったんだ」と驚く人もいるかもしれない――。

また、告知のために市内の公共施設や飲食店などに配布された『ぎふ信長まつり』のポスターは、オークションサイトで多く転売されており、市がやめるよう呼びかける事態に。

1996年、木村拓哉の登場した『ホーキンス AIR』の広告のポスターが盗まれる、と話題になったが、事象だけ聞くと26年前と変わっていないようにすら思える。

もう少し、他の数字も見ながら、木村の人気はこの四半世紀の間、どう変遷してきたのか考えることにしよう。

木村の人気を表現するときによく持ち出されるのは視聴率である。

木村のブレイクを決定的なものにした、1996年の『ロングバケーション』最終回は、驚異の視聴率36.7%。2001年の『HERO』が最高視聴率36.8%、全話平均34.3%で全話30%越え……というのはもはや今後誰も抜けない数字だろうと言っていい。2003年の『GOOD LUCK!!』は最終回に37.6%を記録するなど、90年代から2000年代初頭にかけ、木村拓哉主演作の視聴率は常に注目を浴び、そして驚異的な数字を残し続けた。

続編やシリーズ化が続く

時は経ち、テレビドラマ自体の視聴率が大幅に低下している。その差をいかして、視聴率の低下をピックアップし、最新作『未来への10カウント』でついにひとケタ転落……といった形で煽ることは簡単だ。ただ、それだけで人気の低下を結論づけるのは早計だろう。

例えば、SMAP解散後のこの5年間で主演した作品を見てみよう。

2018年に放送された『BG~身辺警護人~』は、全話平均視聴率が15.2%。2020年の正月に放映されたスペシャルドラマ『教場』は、前編が世帯平均視聴率15.3%・後編が15.0%。翌年の『教場II』は前編が13.5%、後編が13.2%と、どれも現在の水準でいえば高視聴率を獲得している。

なによりこの『教場』『BG』に加え、映画の『マスカレード・ホテル』シリーズと、この5年間に3作品が続編の作られるシリーズ化をしているのはなかなか稀なことだろう。

と、ついつい視聴率を列挙してしまったが、そもそも、木村自身、映画に出演するときは「俳優部の一員として……」と自分を語ることが多いように、作品は多くの人々によって作られている。作品の評価を主演俳優だけの責任・功績にすることはナンセンスだ。

では映画やドラマより個人の人気に直結するだろう、CDのセールスはどうだろうか。

コアなファンの数

木村は、2020年にソロでのアーティスト活動を開始。これまで2枚のアルバムを出している。それぞれ、初週の売上枚数は12万枚、7万枚を越え、ランキング1位となっている。

SMAP最後のベスト・アルバムが初週66.8万枚。単純に5で割ったより少し少ない数字だが、特にドラマ主題歌などの大きなタイアップがなく、プロモーションも控えめな中ではよい数字と言えるだろう。

ジャニーズの今年の売れ筋で言うと、SnowManの最新アルバム89万枚、なにわ男子のファーストアルバム71万枚といった数字が浮かぶが、この年代のファンは、複数枚買いが当たり前。自分たちの“推し”により活躍してほしいという思いから、ランキング上位にいってもらうために熱心に購買する傾向がある。

その点、もう売れきっている木村にとって、アルバムにはそういった作用はあまりないだろう。楽曲も売れ筋を狙ったものではなく、山下達郎やDragon Ash・Kjの提供曲や、鈴木京香や明石家さんまといった木村への理解の深い人物に詞を提供してもらったもの等、充実の内容となっている。

つまり、この数字は木村のコアなファンの数と言えるだろう。

休日にわざわざ岐阜まで

一方、インスタのフォロワー数は10月352万人。こちらは、インスタのフォロワー数としてはもちろん多いほうだが、この数字は木村の人気の実態を正確に表しているとは言い難いだろう。

なにかとフォロワー数をその個人の評価基準としてしまいがちな世の中だが、1万人のフォロワーがいるインフルエンサーでも、イベントをおこなうと10人も来ないと言った例はザラにある。スマホの中で見る程度には関心はあるが、わざわざ会いに行くほどでもない、という例である。

352万人“しか”インスタのフォロワーがいないのに、96万人もの人が、実際に木村拓哉を見に行こうとしている。この2つの数字の差の小ささが、木村拓哉のスター性を表していると言っていいだろう。

すべての作品をチェックするほどではない。CDを買うほどでもない。でも木村拓哉が生で見られるなら、休日にわざわざ岐阜まで足を運びたいと思っている層が100万人近くいるということなのだ。

ディープに推してくれるファンがある程度の人数いて、チャートの上位に躍り出てくるようなアーティストや出せばそこそこの視聴率がとれるタレントはジャニーズに限らず、多くいるし、今後も出てくるであろう。

スターたらしめた3要素とは

だが、木村拓哉ほどに、広い認知度がありながら、100万人を動かすことのできるスターはなかなか現れないのではないかとも思う。

広い認知があり、行動を呼び起こせる人――。

そう考えると、木村拓哉のCM契約社数が多いのも頷ける。2022年10月の木村のCM契約者数は9社。この数字は、二宮和也や岡田准一らを含む全ジャニーズタレントの中でもトップ。1996年2月時点では5社だったことを考えると、この四半世紀、様々なブランドの顔を務め続けた上で、むしろ今なお増えているのである。

ただの人気アーティストでもなければもちろんインフルエンサーでもない。多くの人に知られ、木村拓哉が動くと、人々も動く。国民的スターと言って過言はないだろう。

少し前置きが長くなってしまったが、そんな木村拓哉をスターたらしめたものはなんだったのか。ポイントは3つあるように思う。それは“都会性”“不良性”“非・商品性”の3つである。

今も多くの人が木村拓哉のことを「キムタク」と呼ぶ。90年代でブレイクして以降、広く、いや日本一浸透しているニックネームと言ってもいいかもしれない。

キムタクと呼ばれること

ただ本人は、20代の頃、キムタクと呼ばれることが嫌だったと振り返る。

「20代の頃は、すごくイヤだったんですよ。『キムタク』って呼ばれるのが。人なのに商品ぽいっていうか。店頭に並ぶ商品と同じ存在になった気がして」

この「キムタク」と呼ばれることによる“商品扱い”への反発は、今になって始まったものではない。

『ロングバケーション』が放送される直前の1996年2月当時のインタビューで既に「キムタクっていうのは、メディアというフィルターを通ったり、何らかの他の人の力が加わったときに出てくるものでしょ。ま、一言で言っちゃうと商品だよね」と木村拓哉本人と商品としてのキムタクを分けて語っている。

キムタク大ブームの最中から違和感を語り、商品としての自分を冷静に見つめたり、ときに商品化されることを拒んだりするような姿勢を見せていたのである。

その商品であることを拒む姿勢が、木村拓哉の強さであり、“キムタク”を一過性のブームで終わらせなかった一因となっているのではないだろうか。

それこそ、先に触れた木村のアルバムは、通例、発売時期におこなわれる歌番組への出演なども抑えられ、過度なプロモーションはおこなわない、商品というよりも作品に近い届け方になっている。

 

 

發表評論