東京・渋谷に多くの若者が集まった10月31日のハロウィーン当日から、一夜が明けた。警視庁によると大きなトラブルはなく、逮捕者も出なかった。同庁幹部は、想定よりも人出が少なかったとした上で、ソウル・梨泰院(イテウォン)で同月29日に起きた雑踏事故が人出に影響した可能性があるとの見方を示している。
JR渋谷駅周辺の人出のピークは31日午後10時前後で、センター街を中心に多くの若者が集まった。ハロウィーンで仮装した人たちよりも、普段着姿の若者の方が目立っていた。
センター街周辺では過去に密集した人々で身動きが取れなくなる事態もあり、雑踏事故を防ごうとDJポリスが車上から「センター街方向は混み合っております。道玄坂方向へ迂回(うかい)をお願いします」と誘導。歩道上の警察官らもメガホンで「立ち止まらず移動をお願いします」と声をかけていた。
警視庁は歩道から人々があふれ出すほど混雑した場合は車道を開放するなどの対応も想定していた。当日はそこまでには至らず、同庁幹部は「事故もなく無事に終えられたことはよかった」と話した。